太陽光発電設備計画

036_e.jpg(27299 byte) 某事業所での、太陽光発電設備の計画のご相談をお受けしました。

遊休地に太陽光発電設備を設置したいとのご希望がありましたが、事業者様では次のような疑問をお持ちでした。

専門技術者がいないので、何をどうしてよいのかわからない。
いったん工事店に話を伝えたら、セールスが日参して対応に困るのではないか?
いい話ばかり聞かされて、金額的にも嘘があり、後になって困るのではないか?
既設備との取り合いを考慮してもらえるのか?
信用できる工事店がわからない。

このため、下記手順での打合せを行いました。

設置予定場所の現況を確認し、現状で妥当と考えられる収支概算表を作成し、ご説明しました。
官公庁などへの各種届出、運用指導までを含めて幣協会で推薦できる工事店殿に、事業者様名称を伏せて特記事項を説明し、既設備を有効利用した発電設備設置ができることを確認しました。
事業者様に工事店殿名称をお知らせし、各種取引上の問題が無いことを確認しました。
工事店殿に事業者様名称および担当者様連絡先をお知らせし、問題発生時は幣協会に連絡することを確約の上、具体的交渉の開始をお願いしました。

技術士は、技術士法による守秘義務、信用失墜禁止義務を持つ技術者です。安心してご相談をお願いします。

太陽光発電設備は設置後、メンテナンス不要で収益だけが上がるものではありません。
九州管内でも、27年度でパワーコンディショナー内部故障が3件、モジュールの設置(基礎杭)不良による飛散での近隣民家損傷が1件、 電気事故としての官庁報告案件になっています。
モジュール出側の直流回路の絶縁劣化による火災発生の場合は消火不能であり、燃え尽きるのを待つしかないとも言われています。 収益を維持するためには、安全な施工と同様に、専門的なメンテナンスが必要です。

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