剪定くずの堆肥化による有効活用

※現在作成中です※
※詳しい説明と多数の写真が追加予定です※

M市シルバーセンターでは公園樹木等の行っています。季節ごとに大量の剪定くずをが発生します。
選定屑を工業的手法を利用して裁断加工し、高速発酵を行わせ、「特殊堆肥」としての有効利用を行いました。
これまでは主であった焼却処理による環境上の問題も発生もなくなりました。完成した「特殊堆肥」は環境学習の素材としても、地域振興の原料としても利用されています。

処理場に搬入された多量の剪定くずです。
太い枝など、裁断に不適なものを取り除きます。
作業中の方は、シルバー人材センターの方々です。

乾燥させずに、そのまま裁断、破砕します。
黄色の受け口に投入されたものが、破砕されて、そのままコンベアで搬出されます。
機械処理は1回のみです(ワンパスと呼ばれています)。

屋根のある枠囲い中に積み上げて、発酵を待ちます。
発酵促進剤は不要ですが、発酵を早くするためのブロワによる空気吹き込み設備が底部にあります。
温度を測定し、切り返し(上下の反転、撹拌)を行います。
発酵中の悪臭の発生はありません。



出来上がった堆肥です。
いろいろな大きさがあるので、篩分けると使用方法が広がります。
「特殊堆肥」としての認定も受けることができました。
有価物としての販売もできます。


もう少し詳しく説明します。

処理場の全体です。雨よけのスレート屋根と、コンクリートブロックの隔壁があります。
壁上部は空いてい密閉建屋ではありませんが、横からの雨濡れは発酵に問題はありません。
近くに人家もありますが、悪臭の問題も発生していません。


使用中の破砕機の構造概要を示します。
入口は一般的な切断装置ですが、その次の特殊なもみすり機能がついていることが特徴です。
木質を繊維にまで砕くことで、良好な発酵が生じていると考えられます。
荒破砕、微細破砕等の二度処理が不要なため、作業が楽になります。


発酵中の温度変化の例です。
温度の急速な上昇は切替しによるものです。
悪臭発生のない、好気性発酵が生じていることがわかります。
60℃以上の時間も十分にあるので、雑草種子などの除去も行われていると考えられます。

完成品及び中間品の分析結果は下表のようになっています。 bunseki.jpg(195889 byte)

慣性堆肥は地域活動のテーマとしても活用できます。

堆肥化での環境改善をテーマとした勉強会の様子です。
身近なテーマで、実績物があり、具体的な話し合いが進みます。


そのまま使用ではなく、ダンボールコンポストの充填剤としても使用できます。
家庭ごみの減量にもつながります。


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